駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ミズホ通信のAN-7が見つかった。

ホテルジッカでMIZUHO AN-7を発掘したので、この度持ち帰った。

AN-7とは、ミズホ通信が出していたピコシリーズハンディトランシーバー「MX-7S」の純正オプションである、ハンディ用ホイップアンテナだ。全長130cmほどの、7MHz帯用ボトムローディング垂直型アンテナ。
ご参考:MIZUHO 7MHz PortableAntenna AN-7


なにしろベースローディングのホイップアンテナである。減衰は大きいどころか、電流腹がコイルとなっているため空中線電力のほとんどが熱に変わる。放射効率はいいところ1-5%だ。
2W QRP機であるMX-7Sとの組み合わせでは、数十ミリワットしかお空に電波が放射されず、あまり交信成立は期待できない。けれど単体でそこそこ7MHzが受信できて、アースが取れれば相手次第で届いちゃったりして!
・・・などという、遊び心を刺激されるちょっとワクワクなアンテナなのである。



このハンディアンテナ、1984年1月号?CQ誌の広告で初登場したようだ。
実売2万円ちょいの本体価格を考えると、4000円のアンテナは結構贅沢なオプションとも言える。

こちらは1988年5月のみずほつうしんより。

取説読むの超大事。

この手のマニュアルには通常大して重要な情報が含まれていない。しかしB5 1枚のこの取説はAN-7オーナーに有用な情報を提供する。

  • 耐入力:「5W以下で使え」とある。現代的には、IC-705やFT-817のお気楽移動用ホイップとして使えることを意味する。5Wにホイップはなかなかの悪条件だとは思うけど、CWやFT8なら何とか交信が成立するんじゃないのかな。
  • アンテナの調整方法:フルに伸ばしたとき7.00MHzにディップ点があり、先端ロッドを縮めると200kHzディップ点が上がる、つまりその間で微調整すれば、運用する周波数に同調した1/4波長垂直アンテナとして動作するってことだ。