駄目社員はむの日記

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自称古道はどれくらい「古道」だろうか? - 山背古道 (4)

山背古道ウォーカーだけ入れる隠しダンジョン。

公式古道マップに掲載された通り歩くと、「友愛の丘」を通過するという。


「友愛の丘」を抜ける。いやなんというか、その名称がたとえようもない不安を抱かせる。
正式ルートと思われる細い車道には、

「友愛の丘利用者以外が立ち入ったら即時通報するぞ!」

といった圧を感じる立て看が多数設置されており、「まさか友愛されるんじゃ」・・・とますます心細くなる。

友愛されずに済んだ。

ところが、登った先には炊事遠足(道民用語)ができそうなオートキャンプ場があった。


そして友愛ダンジョン?には、山背古道を歩く人のためにちゃんと出口が用意されていた。ありがてえ。
ご参考:友愛の丘について | 友愛の丘
なんだ普通にキャンプ場じゃないか。かなりドキドキだったわ。ほっ。*1

最終目的地は・・・親子連れが多数遊ぶ、総合運動公園だったでござる。

最後は軽く山登りと思っていたが、歩いていくと、公園であるという。

山まるごと公園とハイキングに活用した「鴻ノ巣山運動公園」という場所だった。

宿泊施設もあり、さらにアウトドアブランドのLOGOSと組んで、アウトドアスペースというかオサレキャンプも楽しめる場所だという。はえー。
#アウトドアメーカー、もうかっとるんやろなぁ・・・
ご参考Welcome to the LOGOS LAND


その場にひどくそぐわない僕は、公園の裏道をコソコソ抜け、



ハイキングコースを歩くと、鴻ノ巣山展望台。

下山して、水度神社(みと-)。


みとじんじゃか・・・うう、読めなかったー。
神域というより、市民のいこいの場という空気が流れていた。
ご参考:水度神社|観光情報検索|京都“府”観光ガイド  ~京都府観光連盟公式サイト~

城陽駅で、ゴール。

水度神社の神域を出ると、オサレ歩道がまっすぐ城陽駅へとのびていた。
これにて公式ルート通りに山背古道をフルコンプである。


8時ごろ平城山駅をスタートして、ほぼ腰を下ろすことなく8時間歩いたことになる。
寄り道しながら35kmぐらい。それなりの物量のコースだ。まだ日の短い真冬、日が陰る前に着けてよかった。

まとめ:うーん古道かぁ・・・古道なぁ。

山背古道は、京都府最南端の山城(やましろ)地域を南北縦断、JR奈良線の線路を何度も左右行ったり来たりするルートだった。

  • ウォーキングコースとしてみると、妙にわかりにくい。古道じゃなくウォーキングコースと割り切って、より直線的に歩かせた方がいいかもしれんよ?
    • 「基本的に北上」なのだが、不規則に折れるのであまり歩きやすくはないのだ。住宅地でやたら複雑に曲がるのがややこい。きっとルートが「旧街道跡を歩くこと縛り」+「神社仏閣を無理矢理からめる」都合なのだろう。
    • とはいえ古道・林道パートが短い上に、道中そんなに文化・建築・宗教などの学びが多くないのが、正直歩いてて少々ストレスフルだ。

  • そもそも今回の目的は「自称古道」の「古道度」調査だったわけだがが(そうだったのか?)、結論から言うと山背古道は「けっこう古道」していた。
    • というか旧街道ですな。古道を自称するより、旧街道として売りだした方がいいんじゃないかね。古道歩き気分が一番味わえるのは井手町のあたりと感じた。*2ローカル神社と遺跡は多かったかな。

  • 道中、道標は正直足りない。というか、大事なところにないケースが多いのと、地域ごとに温度差がかなりあった。*3
    • ともかく足元をよくみて、あとはアプリとともに歩けば、寄道しながら一日で踏破可能。

    • というか山背古道歩くなら、コースアウト防止すべく、アプリ絶っっっっっ対ダウンロードしとけ。おじさんとの約束だぞ?


曇ってるわ寒いわ見どころがなかなかないわ体力落ちてるわ(最後のは自分の都合)でしんどかったが、来てみて初めて得られることもあったのでよかった。いやなにより、友愛されなくて本当によかったよ。

*1:「友愛の丘」とぐぐるともう一つ出てくる岡山の施設の方は、どうもガチガチにそっち系のようでして・・・

*2:最近、古道インチョキソムリエになっている僕ガイル。

*3:木津川市内でも、合併前の地域によってがんばってるところとそうでもないところが分かれていた。