駄目社員はむの日記

USO800 certified.

高野参詣道黒河道、そしてとっちらかって九度山町(2)

いよいよ高野山から、黒河道(くろこみち)へ入る。


町役場の横の道を進んでいく。

女人道(にょにんみち)とオーバーラップしているらしい(下調べしていない)


しばらく住宅地の中を歩くと、山道へといざなわれる。

女人道をしばらく歩く。

高野三山のひとつ、転軸山(てんじくさん)に登る。



や、登るのが、黒河道・女人道の正規ルートらしいのだよ。知らんけど。

女人堂と分岐。

登頂し、降りてくると林道。

そして、やけにきれいに整備された小川のふちを歩く。


しばらく女人道同ルートを歩き、1015、山中にて黒河道(くろこみち)との分岐点に達する。


さらばじゃ女人道、またいずれ。

そして目指すは13km先の橋本駅

黒河道、低山の割になかなかガチ登山している。



崖に沿った、成人一人分の幅の小径を歩く。
踏み外したらシャレにならない。オマケに土がやけに柔らかいのがまた怖い。

粉撞峠(子継峠;こつきとうげ)を越えた。


一体いつのダイドーのコーヒー缶ですか。古道だからといって、時が止まるにもほどがあるぜ。*1

1250、黒河道からコースアウト・・・してしまった模様。

明らかに朽ちた、木こりの作業小屋みたいなところに出てしまった。以降の道は埋まっていて不明確だ。
途中で道標を見失ってしまったようだ。あーしまったー。



枯葉が分厚く積もっている。枯葉で道や道標が埋まったか。ぐぬぬ

んーわからん。迷ったときは一休み。

ここで無理はいけない。
メンタルに急いているときに、事故というのは起こるのだ。座り込んで一服。

逸る気持ちを抑え込み、安全サイドで「リタイア」を決断した。

  • この先の道ははっきりせず、探して回るほど道標は頻繁に設置されていない。
  • 山の日暮れは早い。この時期だと15時には陰り始める。山中でうごけてあと2時間余り。
  • 低山であっても転落の危険があるので、「何となく行けそう」で山中を右往左往してはいけない。

#あと真北方向に10kmぐらいで着くと思うんだけどなぁ。

スタンドアロンGPSに助けられ、来た道を冷静に戻る。

  • 4Gの電波が届かぬ山中にあって、日常的に有能なiPhone大先生は、おばかさんそのものだった。インターネット神のご加護なきYahoo!MAPののっぺらぼうっぷりには、画面同様草も生えない。
  • Garmin eTrex 30(ハンディGPS)は、あらゆる面でiPhoneより低性能だけれど、単3電池 x2本で動作し、スタンドアロンで内蔵地図を表示し、淡々とトラックを取ってくれる。*2

引き返す際は、後者を観ながら自信をもって歩けた。大げさに言うとこいつに今回は「救われた」のである。
(つづく)

*1:プルトップとアフリカントリコロールなデザインが、懐かしみとともに涙を誘う。

*2:黙っていい仕事する単能機、頑固おやじの如し。