はじめに。
- そろそろ道歩き遊びもシーズンオフが近づいてきている。気温もさすがに平年並に下がることだろう。ただでさえ山中では日没が早い上、日が暮れる時刻は早まり、日帰りで行けるコースも限られよう。
- 今日は夕方以降雨になる予報だが、昨日まで数日間雨は降っておらず*1、朝昼まではとても天気が良いという。これは絶好の道歩き日和である。
- で、今週末どこ行こうか考えあぐねていた。先日吉野を歩いてとっても好印象で、けれど芋峠へと歩みを進めるために忙しなく、周辺の見所をほとんど回れていなかったのが心残りだった。
- 多分あと数週間もすれば、吉野は紅葉を見にくる人々でごった返すだろう。けれどまだ青葉の今はきっとガラガラに違いない。
ということで今回は
いつもの古道歩きとは趣を変え、吉野山周辺の山道・街道・参詣道と滝をめぐる、「吉野山スペシャル」にしてみた。
以下の通り、吉野駅をスタート/ゴールとする、メジャーな見どころほぼ全踏破な、超欲張りコース。達成できるかしら。
- 中千本の如意輪寺。
- 上千本(かみ-)の吉野水分神社(よしのみくまり-)
- 奥千本の金峰神社(きんぷ-)と西行庵
- 青根ヶ峰経由、蜻蛉の滝(せいれいの-)
- 吉野川(宮滝)
- 象の小川(きさの-)と高滝
- 中千本に戻ってきて、金峰山寺(きんぷせんじ)・吉水神社
- 強い味方が、この本。吉野山内及び周辺の参詣道歩き限定、ガチ勢向けに詳述されている本って、意外とない。
- なお吉野神宮はスルーした。明治政府&天皇の権威と正当性のためにポリティカルに作られたお社であり、正直、歴史や文化を愉しむ場所ではない。
- 吉野駅~青根が峰は、熊野古道の一つである大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)ともオーバーラップする。*2
戦闘開始。0830駅前に立つ。
紅葉シーズンを前に、終点の吉野駅を降りたのは6人ぐらい。4両編成としては贅沢な客の少なさだ。
東海自然歩道ルートに従ってまずは中千本へ。
しばし行き交う人なき舗道を歩く。近畿自然歩道ルートだと金峯山寺を通れないので、帰りに元気ならぜひ寄りたい。