駄目社員はむの日記

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熊野古道・紀伊路を再び歩き出す。(3) 塩屋王子跡~御坊駅

1315 王子川を渡る。



この辺りも、王子づくしな地名オンパレードよね。

塩屋王子神社(=塩屋王子跡)。実に神社らしい神社。


とても美しく整備されていた。ゴミ一つない。



信仰の対象以上に地元民に愛されてきたことが、通りすがりの僕にさえも伝わる。

焼芝王子(岩内王子)跡(oh)


こいつも公民館の端っこに石が1個・・・Oh。
この集落の地名は「いわうち」だ。
蝦夷地に岩内(いわない)という町があるが、歴史として優に1500年はゲーム差がついていることだろう。

海へと注ぐ大河・日高川を渡り、御坊駅へ。


雄大な風景だ。台風などで逆流したりしたら相当なスペクタクルなのだろう。

さ、かえろかえろ。

その先の王子跡・・・更にはオプショナルツアーで道成寺にも行きたいところなれど、もはや体力的に楽しめそうになかったのでやめた。
#歌舞伎の演目として定番な、安珍清姫道成寺ですよね。行ってみたいな。

1525御坊駅着。本日、ここまで。

欲張らず心身が愉しめているうちに打ち切り、達成されなかったアイテムは次の機会にとっておくのが、旅の極意である。

まとめ:ずいぶん久しぶりの熊野古道歩き(KUMANO TREK)だった。*1

熊野参詣道のマイルストーンであり、またそれら自身が信仰の対象でもある九十九王子
その中でも、和歌山県日高地方の「紀伊路の王子社めぐり」ができてうれしかった。

  • ともかくも、印南町御坊市のルートには、道標が余りになさ過ぎた。何度も迷って引き返した。
    • 辛うじて、御坊市側にラミネートされた簡単な道標がある程度(あるだけかなりマシだけど)で、地域として「熊野参詣道」をそんなに強くリスペクトしているようには感じられなかった。

    • 実のところ、大半のルート(旧街道)は、歴史を経てスクラップアンドビルドによって不明確になったか、国道42号整備の際に盛大にぶっ壊されたか、といったとこだろう。とはいえ旧街道と目される、歴史ありげで閑静な住宅街(車1台ギリ通れる程度の)を延々歩くのも、それはそれで味わいがあり、結果オーライではあった。

    • 観光で食えている熊野三社周辺と違って、紀伊路の「王子跡と街道」では、地域振興にあんまし役立たないのはわからないでもない。とはいえ、地域の貴重な歴史遺産を大切にしてほしいと、切に願う。
  • 山道のない海沿いの舗道コースで、足は完全ノーダメージ。ウォーキングシューズでもよかったと思う。
  • 残暑厳しく湿度も高かったものの、終始曇天なのは助かった。
  • まだ、カロリー源として板チョコを持って行くには早かった(猛省)

御参考:日高地方観光情報 | 和歌山県

*1:今回はtrekというより旧街道ウォークだったけど。