朝。
6時半起床。7時半より在城勤務を開始する。
それにしても昨晩さっさと撤収したのが大正解だった。
- もしも一時間遅れていたら風が強まってからの作業となり、摺動部噛み込みリスクが高い、危険なクランクダウンとなりかねなかったと思う。
- 天候の変化など悩ましい状況にあっては、時間のロスに目をつぶり、安全サイドで作業するに限る。製造業の基本だ。
早朝より、雨とともにゴーゴーと断続的な風音。
午前中。
業務開始。風音がただただ恐怖。天気予報盛大に外してるじゃねえか。
昼。
休憩時間は取るが、外は危険な風が吹いているし、何もせず。
午後。
ただただ風の日だった。
電灯つけておかないと暗い。
夕方。
- いい在城勤務でした。
- 日が暮れる間際でようやく風が落ち着いてきた。これからクランクアップする気力はないな。
- 大規模接種会場の予約が始まり、我先にとばかり殺到する高齢者たちが、ニュースになってた。芥川龍之介の蜘蛛の糸を思い出した。
- 助かるであろう機会を、「自分よりも必要とする誰か」に譲ることなどできない。いい年になってなお、ニンゲンの命根性ってのは汚いんだよ。
- 「蜘蛛の糸」で犍陀多の後ろからワラワラ糸を登ってくる罪人の群れのごとし。多少前向きに言えば、生への執着。
- 「ヒトのさもしさ」ってのをさ、冷静に観察し覚えておくといいぜ。現在の状況にでもならなければ、ここまであらわになることもなかっただろうからさ。接種予約のブラウザに向かう形相こそが、そいつの本質だ。
夜。
- 球リニアなどにしばらく通電しておこう。
- 21時過ぎ、暴風は収まり、ただの雨になった。
- 今や稲葉山の電波物見櫓は、そこらの「小型で猛烈な~」クラスの台風直撃ぐらいなら十分乗り切れる風対策が施されている。
- 令和元年秋クラスの波状攻撃がまた来ようもんなら、あきらめるしかないだろうけど。
- たぶんそのレベルの風雨に至らずとも、先に近隣の杉林が崩壊しそうな気はしている。
- 一昨年で杉林は半壊した。生き延びた木々も、その後強風の度に根元から倒れ、放棄された倒木の群れに加わっている。
- 倒木が除かれることもなく荒れるに任せた杉林をぼんやり見ていると、「やがて王蟲の骸(むくろ)を苗床にして、胞子が大地に根を張り・・・」という大ババ様のセリフを思い出さずにはいられない。この近所、本当に腐海に没しそうだよ。