駄目社員はむの日記

USO800 certified.

160m SSBにチャレンジ(ベアフット編)(2) 運用して考えた。

ファーストインプレッション。

先週末。土日の夕方~夜中で160m SSBにデビューしてみた。

まずバンドをよく聞こう。

  • 「~CW/全電波型式~」の境界は1845kHzだが、SSBがよく出てきているのは、1850~1870kHzあたり。皆さんkHzステップでお行儀が良い。
  • 19時頃から、徐々に国内局が聞こえ始める。夜中にかけて国内各局、フェージングを伴いながら聞こえる。いや、結構にぎわっている。
  • 顔ぶれの多くは、日頃80m/160mに出てこられている方々。敷地を要求する160mなので致し方ないだろう。80m/160m CWでお馴染みの局がSSBで出てこられているのは、新鮮だ。
  • なるべく混信を避けるように周波数をみなさん選ばれているが、本人が気づかぬ混信というのは少なからず発生しているように見える。国内一円地獄耳なアンテナ設備にするのはなかなか難しいのかも。
  • やはりアンテナの性能差が、国内QSOの成否にも出ていると感じる。ビックガンDXerの方々は国内でも、僕が全然聞き取れない信号を軽々と聞けている。
  • ノイズは問題。先週末は土曜にすさまじい空電が発生(>S7)しており、土曜と日曜の晩でだいぶ聞きやすさが違った。

ひと通り聞いたら、いざ中波SSBデビューだ。

CQ出したり、呼んでみたりした。シーキューワンシックスティ。

  • 逆L+200Wで、国内一円は届くことがわかった。相手局は逆Vやスローパー、逆Lが主。
    • 当方でS5ぐらい振っている局からは、たいてい応答があった。数時間でAJDは完成したと思う。
  • やはり、相応のアンテナで1kWを出している方は強い。特に、フルサイズの逆Vアンテナを張れている局はみんな強く信号が安定だ。
  • 一方、アンテナ or 出力のせいか、弱い局は極端に弱い。そして簡単にノイズとフェージングに埋もれて信号が消えていく。



交信が軽々成立しないからこそ、面白いのだ。
ただ数百キロ先とくっちゃべることさえも、簡単に許さない。これぞ趣味性。
ベランダのモービルホイップでいきなり交信できちゃうバンドでは味わえない奥深さである。

感想:160m SSBの難しさは、端的に言うと、アンテナ及びノイズなのだろう。

  • シャックの逆Lアンテナで得られる国内局の信号は、仮にもフルサイズだからかどうか、割と強い。S9+振ってくる方もいる。
  • 半面、アンテナが垂直系だからなのかノイズも多い。平気でS5~9位振ってくる。時間的変化も大きい。
  • しかも、これも垂直系だからだろうか、フェージングはかなり起こる。タチの悪いレベルでフェージングに巻き込まれ、数分でS5つぐらい落ちて、特定の局だけがノイズの下へと消えていったりする。

SSBならではの難しさ。

CWなら通過帯域狭めてオーディオピークフィルターで浮かせてやれば、S/Nを上げノイズから引っ張り出すことができる。
SSBはノイズを落とすのが困難だ。広い帯域の分だけ直撃を受ける。
どうすればSSBでノイズに負けずに送受信できるか、考え中。