駄目社員はむの日記

USO800 certified.

なお検討。ひとまず1号機と呼んでおこう。

ただいま製作中の受信用BPF。

ローバンド受信能力強化の一環である。
80m、それもCWバンドの下の方だけをシャープに通過させるバンドパスフィルタ―を作りたいのだ。
今回も40m BPF同様、VE7BPOの回路をほぼそのまま引用。

cited from QRP Homebuilder (VE7BPO)

作ってみるといろいろわかる。

  • 手持ちの関係で、コイルのトロイダルコアにはT68-2を使用。計算上3.9uHは26.5Tに相当するが、実際作ってみてLCRメーターで測ると25Tで3.9uHになったので25Tを採用。
  • 入出力の82+15pFは、100pFで代用。
  • VCは50pFの手持ちがあったのでそれを使用。容量が足りなさげなので、330pF+VCに更に33pFを抱かせた。
  • その他はそのまんま。

調整。

3.500MHz付近にピークを持つ単峰特性になるように追い込んでいく。


だいたいこんなもんか。
挿入損失は-7dB。ちょっと多いけど、簡単に作った割にはまずまず。

課題。

  • 入出力のコンデンサを丁寧にいじるともっとSWRが改善してILが減るのかも。
  • 段間の10pFを大きくすればILが低下するのはわかっているが、同時にシャープな帯域外の減衰が失われちゃうので、このままでいいや。
  • コイルに用いた線が手持ち0.15mm PEW線しかなかったので、巻きにくいわ、保持しにくいわ。0.3mm径ぐらいを使いたいところ。
  • ローバンドなので、ストレー容量よりも、セラミックコンデンサの誤差の方に苦戦した。

ケースのふたをすると、バックグラウンドが下がる。

パスバンドに対して、3.8MHz帯で-20dB、BCバンドが45dBは落ちている。

コイルを二液混合エポキシ接着剤で固定。
とりあえずこれを1号機としておこう。