2015-01-24 午後。 見ていられなくなったのか、ついに親方が御自らスコップとハツリをふるう。 そして我々"観客"は、神業を見る。 親方は若い衆に心構えと技術をセオリーだてて説明しつつ、笑いも取りつつ、みるみるうちに1x1x1.6mの穴ができてしまった。 土の心が読めるかのようだ。スコップの入れ所がわかっている。 やはり伝説の穴掘り師は、匠であった。 建築物は、人が作る。建築は極めて属人的な仕事なのだ。