駄目社員はむの日記

USO800 certified.

IC-731Sメインダイヤル(ロータリーエンコーダー)修理。

しばらく懸案だったものを実行。
それぞれ不調だったICOM IC-731とIC-731S。その”悪いところどり”により、残骸どうしのニコイチになった不幸な生まれの10W機。
少しずつメンテしていたが、RSコンポーネンツに注文してたパーツが届いたので実行。モノはSHARP IS-486E。赤外用受光素子だ。
SHARP本体では既に生産するメリットが失われたのか、MADE IN CHINAと包装に記載アリ。

メンテのポイントは2つ。

IC-731の不調の定番・メインダイヤル不動(or 極度に反応が悪くなり、通電してくとじんわり復活していく)は、ロータリーエンコーダの読み取り部の受光素子*1が死ぬ*2のが原因。
ということでToDoはというと、読み取り部の基板を外して、以下2点いじればOKと思われる。

  1. IS-433(Q1, Q2)を2本とも、IS-486Eに交換。
  2. 交換に伴い定数が変わってくるので、R1を220Ωから2.2kΩに交換。

手順。

あちこちで紹介されてるのでいまさらですが。
IC-275, IC-375, IC-575などでも同じ症状が現れるらしいので、同様にメンテできるはずです。
まずメインダイヤルを六角レンチではずし、ネジを4本抜くと、こんな感じで基板が外れる。

6本線が出てるので位置関係確認し、全部取っ払う。

小さいネジを2本抜いて、エンコーダの機械部分から取り外す。

基板のQ1, Q2とR1を交換。

機械部分に再装着。



(おまけ)ついでなので、フロントパネルを外してあれこれ清掃。

再装填。いいフィーリングのメインダイヤルが一発で復活であります。
もしも交換後妙な動作を起こすようなら、素子のハンダ付け・機械部分と素子の位置関係・6本の配線をまずは疑ってください。


いうまでもなく自己責任でどうぞ。

*1:ネット記事にはフォトトランジスタとの記載もあるけど、正しくはSHARPが自称するところの”Optical IC”であり、Photodiode + TTLで吐くための回路が入ってるっぽいですね

*2:ICOMのメンテでは対になるIR LEDもまとめて交換してるケースもあるみたいだけど、そっちが逝くことは滅多にないと思われ、メーカーの予防メンテと推測。