駄目社員はむの日記

USO800 certified.

新兵器(旧兵器?) audio-technica ATH-M9X。

AGEさんにヤフオクに落としておいて頂いたのだが、状態まあまあのATH-M9Xを3k円程で捕獲。


90年代のプロ用ヘッドフォンである。2000年代に入った時には既に市場在庫しかなかったと記憶している。
往時のフラットで虚飾無き音はもう出せないだろうけれど、激安中古を捕獲し、伝説に触れてみるのもよかろう。分解可能なアルミハウジングの筺体は、ハードとしての良さを感じさせる。
ちょっと聴き、音は悪くないようだ。

さすがにイヤパッドが腐って死にそう(というか装着感不快)なので、とりかえる。

M9X用のイヤパッドなど、おそらく在庫はあるまい。
ので、おなじ口径で(実家に在庫が)あるATH-SX1用イヤパッド(HP-SX1a)をまたも使う。
#おそらく下位クラスであるATH-M50用あたりのイヤパッドが、より近いのかな。



「使い込まれたM9Xの、平べったくぺなぺなになったイヤパッド」の感触とはずいぶん違うけれど、これはこれでとりあえずアリかな。
側圧が強いヘッドバンドで密閉性は高い。

とりあえず、しばらく駆動してみると

検聴用ヘッドフォンらしい、ケレン味の殺ぎ落とされたソリッドな音がイイ。
少しソフトフォーカスで、適度な音楽性も聴かせる穏やかなSX1とは方向性が違う。それに、検聴用の要求特性である、「歪みやエフェクトが強調されて聞こえる」フィーリングは健在だ。
#コンプリミッター掛かり過ぎの曲が、ものすごく不快に聞こえるし(^^::
しばしエージングしてみよう。

追記:ハウジング固定ネジを取り替えておく。

M9Xのハウジングを固定しているのはM2, 20mmの真鍮ネジ。
腐食しかけてヤバゲなネジもあるので、左右各4本をまとめてステンレスネジに取り替えておく。

追記2:少し落ち着いた所で、ほかのヘッドフォンと聴き比べてみる(8/17)。

R-09で駆動してみる。M9Xはツンですなぁ。
ATH-W10VTGが木製ハウジングに響かせて心地良く開放的に鳴るのに対し、M9Xはストイックで堅い(×硬い)音。虚飾がなく、定位感が非常にクリアだ。これはこれでアリ。
エージングが進んでデレたりするのか?