駄目社員はむの日記

USO800 certified.

リグ列伝

JRCのアマチュア無線機の歴史の話。

JRC日本無線 アマチュア無線機の変遷 Historical Gallery プロダクトライフサイクル:トランシーバーとしては、初代のJST-100は割と長く市場にあったけど、JST-110, 125は1年位で市場から消えた。80年代末に出た後継のJST-135は長い。更にJST-145/JST-245が…

デッドストックのIC-731が一部で話題。

[引越処分] ICOM IC-731 HF帯SSB/CW/AM/FM 100Wトランシーバー - Yahoo!オークション 一部で話題の新古品IC-731。すごいことになってますよ。 #ビンテージデッドストック状態だけど、44,000 円すか?*1 こと高周波モノでは、20年動作させてこなかった美品よ…

しかし、IC-750AはSSBのオペレートしてたら聞き疲れした。

「750系の受信回路」のコストダウン機であるIC-731*1の方が総合的な受信のフィーリングがよく、ずっと聞きやすいのは悲しいが事実である。 #最近のヤワな受信音のリグとは違います。 *1:ICOMのIC-750, 750A, 760, 760PROの受信系は(Direct Feed Mixerをはじ…

IC-750, 750A, 760って、何が違うの?(1)

ICOMの1980年代HF高級機、三代(1983-1989)。 基本的な回路はほぼ同じ。しかし似たり寄ったりかというと、実際は順番にブラッシュアップしてあり、比べると明らかに進化している。 まあそれはそうと、フィルターの装備をまとめてみた。 リグ モード 9MHz帯(2n…

日が完全に暮れた21時ごろから、釣竿を延ばして14MHz。

むむ、北米どっぴらけ。TS-440Sでちょくちょく呼ぶ。 カスカスのSSBの聞こえ方は、その辺に転がっててすぐ火を入れられるリグで聴くと IC-760>IC-750A>IC-731S>TS-440S かな。*1 アンテナがしょぼいだけに余計感じるのかもしれないが #日本の7MHzで国内Q…

復活?

とりあえず(再)アセンブルしたうちの760は送受信とも問題ない模様。 20mで(当然ベアフットで)いきなり7Z1と繋がる。おお、いい感じだ。 そして、スタンバイリレーもちゃんと働いている。製造後20年が経過するが、IC-760の受信フィーリングはやはりいい。 そ…

ケンウッドのHF機、それもコンパクト機列伝な談義、その二。600番台の系譜の話。

某氏とSkypeしていて、ふと、以前書いたケンウッドHF機系譜の余談を書きたくなった。 ケンウッドの600番台。 それは、6m固定機にHFを加えて入門機から徐々に実戦機へと進化し、競合他社を先導してきた歴史に他ならない。*1 TS-600:ストイックな6m専用機。 …

ミズホのリグは好きだけど、最近の中古市場の過熱はなぁ。

僕はピコトランシーバーをはじめとして、ミズホ通信製のアナログなQRP機が好きなので、集めているというほどでは無いにしろ、割と持っている方だと思う*1。 最近は団塊世代効果なのか、主要メーカー製から80〜90年代に発売された無線機が結構いい値段でオー…

ICOMのオールドリグのIF周波数とフィルター。

Classic Icom "ICOM IF Frequencies And Filters "。 めもめも。 IF周波数表を見ると、CWの周波数関係が微妙に変わっているのと、あとIC-781(IC-780の海外バージョン)のIFが70MHz台ではなく40MHz台になっているのが興味深いかも。

CWの受信音はたのし。

IC-760とIC-750Aを追記。

☆IC-760PRO。完成を見た80年代実戦機。

型番はIC-760のマイナーチェンジっぽいが、実際は760をベースに大幅な改良が加えられた、80年代末発売の名実戦機。760よりも7MHzが広く感じられるほどに、快適な選択度を実感させる。現代高級HF機の直接の祖先かもしれない。IC-775DXIIが出るまで長い間実戦…

△IC-721/726。使いやすい初級機だが。

ICOM初の、10W機で定価10万を切るHF機IC-721と、それに6mを内蔵した726。 受信性能は賛否あり、感度は抜群でBCLにもなかなかの性能。しかし混変調特性は致命的。普及機の割にBPFの分割数が割と多い割に効きが甘く、7MHzを聴くとガサガサ、ハイバンドでもコン…

番外編。K2は何故いい?

最近、米Elecraft社のK2やK3の受信が良いと話題のようですね。 K3はDSP機としてすごい代物なのですが、値段も中身も異なっているので、とりあえずまた今度雑談することにしますが・・・ 昨今の標準的な日本製HF機とK2の決定的な違いは、ジェネラルカバレッジ…

◎IC-760。実績で作りあげた実戦機。

ネットにイイカゲンなことを書く方がいるためか、760を『IC-750Aとアンテナチューナーと電源をでかい箱に入れてツマミをでかくしただけ』の安直なリグだと誤認している人が少なくないようであるが、大きな誤り。実は回路ごとに細かい改良が施されており、操…

○IC-731。小型機の、名機。

名機として挙げる方がいるが、なるほど受信性能についてはまずまず納得できる。80年代中盤のローエンド機では、YAESU FT-757, KENWOOD TS-440との戦いで明らかに受信性能で数歩リードしていた。 ただ”小型機の名機”といえいささか過大評価であり、実際の受信…

◎IC-750 / IC-750A。後の実戦機の礎となったオールインワン高級機。名機。

渋いリグだが、操作性・機能に申し分なく、今でも十分使いこなせる当時の中型・高級機。 小型機を二まわりぐらい大きくしたサイズに、申し分ない高級機の全機能が凝縮されており、80年代ペディション*1の定番機だった。 DFM*2の思想による広ダイナミックレン…

○IC-740。なかなかの中級機。でも現代的には使いづらい。

80年代初頭に出た、IC-730の上位の位置づけの中級機。70年代のエンジニアリングの香りはなお残すも、ローバンドからハイバンドまで使えるなかなかのリグ。 受信性能はなかなか良好で、フロントエンドにダイオードミキサーを採用しているお陰かノイズが少なく…

△IC-730。1980年代初頭の初級機。

何度か使ったことがあるが、すぐ混変調をおこすしCWはチャピリ気味だし、良かった記憶がない。 操作性・受信性能ともに余りいいリグとはいえないが、80年代前半のリグとしては感度がよく、またダイオードミキサーを採用していたせいかまずまずのS/Nだった。…

ICOM、80年代HF機の輝かしき系譜?

自分の開局が80年代だったからだろうか、やはり80年代のリグには思い入れが強い。特にICOM(アイコム)の80年代のHF機。それというのも、僕は80年代のICOM製HF機ほぼ全機種を12時間以上使ったことがあったりする。 小型機から最高級機まで、ICOMのHF機は80年代…

午後。

疲れたもんだなー、と、横になって再起動したら15時半だった。 ようやく元気が出てきたですよ。 HF機を出してた80年代無線機メーカーって ケンウッド→トヨタ 八重洲→日産 アイコム→マツダ 日本無線→光岡自動車 だよな・・・ 手堅いケンウッド、マニアックな…

EX-314問題。昨日の件、少し調べてみた。

ICOMでメモリーチャンネルを内蔵した初期のリグは、なんとROMではなくてRAMにプログラムが内蔵されていたらしく、バックアップ電池が死ぬとプログラム本体まで道連れにするらしい。そのRAMが載ってるメモリーユニット基板が、悪名高いEX-314と言うシロモノ。…

またネタにお付き合い下さい。

HF機のCWフィルターON/OFF時の音というのを鳴き比べさせてみましょう。今朝、21MHzで快適に飛ばしてた某局を追っかけてみました。 リグA。 CWF無しの音。 CWFは9MHz帯の500Hz一段のみ。 リグB。 CWF無しの音。 CWFは500Hz/9MHz + 500Hz/455kHzの2段。 9MHz I…

某所で先日「ICOMのIC-731の中古を今買うのってどう?」という質問を受けた。

迂闊にもブログに上げると約束してしまったので、賛否あるでしょうけど、独断と偏見で書きます。 Web上ではOM諸氏のべた褒めな評価が割と多い気がするけれど、総合的にはどうでしょうね。貶すつもりはないけれど、少なくともハム歴20年程度の僕にとっては「…

次のネタ、というほどではなくて。

某リグにFL-101 (9.0106MHz, 250Hz/-6dB)なCWフィルターを挿す。 発売当時そこそこの実戦機だっただけあり、デフォルトでも500Hzフィルターが既に455kHz(FL-52A)/9MHz(FL-32A)のデュアルで実装済だった。今回のオプション追加によってCW-Nが使えるようになり…

「通信型受信機」と「アマチュア無線機(HF機)」。

というのは、切っても切れない関係にあるようだ。 というのは、アマチュア無線用HF機をベースにしてなのか、酷似した受信部*1をもつ通信型受信機が出ている場合が多いからである。 ICOMの場合 1980年代初頭、IC-750/Aに対してIC-R70/71 バブル期の最高級機IC…

某所でケンウッドのHF機、それもコンパクト機列伝な談義。

TS-430SはPLLコンパクト機の初代機で、48MHz/8.83MHzのダブルコンバージョン。シングルコンバージョンでアナログVFOのTS-120S/TS-130Sとはまるで別物の性能だけど、まだまだ洗練には程遠く出来は今一つ。既に、よく言えばノスタルジックな鑑賞用、悪く言えば…

某OMからインフォを頂いた。

2SC460ってのは相当な困り者の石らしく、リグに入ってるのを見つけたら即交換したほうがいいとの事。経年変化で腐食がTr内部に入ってて不良をおこすとか。あと、2SK19も2SK192Aに替えておいたほうがいいらしい。2SK125は劣化が激しいと主張する人とそうでも…

UNICOM(ユニコム)社製のUX-602という

ジャンク寸前の無線機を発掘。51MHz FM 10Wだと思われる。 ドライブ-ファイナルは2SC1306-2SC1307(共にNEC石)の構成で、C級動作っぽい。「トロイダルコア活用百科」のリニアアンプ例として示されていますが、今や入手難の石たちですね。 #組み直せばHF自作…

零時過ぎ。

ラストの一週間。 文書書きとプレゼンが結構あるが、戦い抜こう。 一日どっかで休みを 昨日はなんだかだらだらとFT-707弄りしてた気が。 このリグ、発表はちょうど1980年だったはず。70年代の部品サイズと実装技術でもって、コンパクト機のサイズに100WのSSB…

FT-707/FT-707Sは中古では1〜2万程度とかなり安く手に入るので

とりあえずHF機が欲しい時やノスタルジーに浸るために買うには、一見アリなのかも知れない。 しかし残念ながら状態が悪いものが多く、ボリュームやバンドスイッチのへたり、VFOのギアまわりのガタツキ・固着、送受信切替リレーの接点不良*1、あと八重洲無線…